この記事では、ヨンデミーレベルについてご説明しています。
ヨンデミーレベル(YL)は、ヨンデミー独自の基準です。
YL10~70ほどの数値で表されており、数字が大きいほど難しい本であると示しています。
ヨンデミーレベル別の難易度の目安を知りたい方はこの記事を、さっそくあなたのお子さんのヨンデミーレベルを測ってみたい方は以下のリンクからヨンデミー公式サイトをご確認ください。
もくじ
ヨンデミーレベルとは児童書の難しさを数値化した独自指標!
冒頭でもご説明した通り、ヨンデミーレベルとは児童書の難しさを数値化したヨンデミーの独自指標です。
本のレベルを学年で分けるのではなく、子供それぞれに合った本を提案するためにヨンデミーレベルが設けられています。
漢字や漢語の使用率、一文の長さ、語彙の複雑さなど複数の要素から、総合的に難易度が判定されています。
ヨンデミーで読書力が上がると、ヨンデミーレベルも上がっていきます。
見た目にもレベルアップできていることがわかるのでモチベーションに繋がり、読む力も自然と育っていきますよ!
ヨンデミーレベルの最高はYL70!
ヨンデミーレベルの最高は「YL70ほど」と公式サイトに記載されています。
この最高値は児童書の中でも最も難しいレベルを示しており、たとえばハリー・ポッターシリーズのような長編で語彙も豊富な作品が該当します。
YL50後半を超えるあたりから、抽象的なテーマや複雑な構成の本が増え、読みごたえも一気にアップ。
YL60〜70になると、論説文や大人向けの文庫本も含まれるようになります。
子どもが自然と読書力を伸ばしていく中で、こうした高レベルの本に出会えるのも、ヨンデミーの魅力のひとつです。
ヨンデミーレベル別の本や特徴を一覧で紹介!
ヨンデミーレベルごとの目安や、実際に提案される本の例を一覧で紹介します。
上記のレベル別にご説明していきますね!
ヨンデミーレベル10~19:ひらがなが多く簡単な絵本
ヨンデミーレベル | 本タイトル | 作者 |
YL13 | 14ひきのおつきみ | いわむら かずお |
YL14 | もったいないばあさん | 真珠 まりこ |
YL18 | はじめてのおつかい | 筒井 頼子 |
ヨンデミーレベル10~19は、初めての読書体験にぴったりな短くてやさしい絵本が中心です。
本の一例は上記の一覧の通り。
文章はひらがなが多く、難しい言い回しや漢字はほとんど使われていません。
幼稚園や保育園に置かれているような、親しみやすい定番の絵本が多く選ばれているのが特徴です。
はじめて自分で本を読んでみたいという子どもが、「本って楽しい!」と感じられるような入り口となるレベルです。
ヨンデミーレベル20〜29:文字の多い絵本~短めの児童書
ヨンデミーレベル | 本タイトル | 作者 |
YL25 | ガリバーの冒険 | ジョナサン・スウィフト |
YL28 | どんぐりと山ねこ | 宮沢 賢治 |
YL29 | それいけズッコケ三人組 | 那須 正幹 |
ヨンデミーレベル20〜29の本一例は、上記の表の通りです。
絵本から児童書への橋渡しとなるような、やや文字数の多い作品が中心です。
絵や挿絵はまだ登場するものの、文章量が増え、物語としての展開をしっかりと楽しめる構成になっています。
「絵本は卒業したけど、まだ長いお話は不安」という子にぴったりな、読書のステップアップに最適なレベルです。
ヨンデミーレベル30〜39:ストーリー展開を楽しむ冒険・ファンタジー作品
ヨンデミーレベル | 本タイトル | 作者 |
YL31 | はれときどきぶた | 矢玉 四郎 |
YL33 | エルマーのぼうけん | ルース・スタイルス・ガネット |
YL39 | 魔女の宅急便 | 角野 栄子 |
ヨンデミーレベル30〜39では、物語の展開や世界観をしっかり味わえるファンタジー・冒険系の作品が中心です。
本の一例は上記の一覧の通り。
登場人物の心情や出来事の流れを読み解く必要があり、読み応えのあるストーリーを楽しめる力が育ってきた子どもに適しています。
読書習慣がついてきた中学年前後の子が、長編読書の第一歩として楽しめるレベルです。
ヨンデミーレベル40〜49:物語の深さを味わえる名作・長編作品
ヨンデミーレベル | 本タイトル | 作者 |
YL40 | 都会のトム&ソーヤ | はやみね かおる |
YL44 | ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり | C.S.ルイス |
YL47 | 赤毛のアン | L.M. モンゴメリ |
ヨンデミーレベル40〜49の本一例は、上記の表の通りです。
ページ数や文章量が多く、内容もより深いテーマに踏み込んだ作品が中心です。
挿絵は少なめで、登場人物の気持ちや背景を読み取る力が求められるため、しっかりとした読解力や想像力が必要になります。
本格的な長編読書に挑戦したい子や、物語の世界にじっくり浸りたい読書好きなお子さんにおすすめのレベルです。
ヨンデミーレベル50以上:高学年から中学生向けの本格長編
ヨンデミーレベル | 本タイトル | 作者 |
YL52 | ハリー・ポッターと賢者の石 | J.K.ローリング |
YL52 | マチルダは小さな大天才 | ロアルド・ダール |
YL59 | 精霊の守り人 | 上橋 菜穂子 |
ヨンデミーレベル50以上になると、大人でも読み応えを感じるような本格的な長編作品が並びます。
上記のような名作を中心に、ページ数も多く、物語の構成や心理描写もより複雑になります。
読解力・集中力に加えて、登場人物の気持ちをくみ取る感受性も求められるのが特徴です。
深く濃い読書体験を通して、より高いレベルの思考力や表現力を育てたいお子さんにぴったりのレベルです。
ヨンデミーレベル45の本を2冊ご紹介!
ヨンデミーレベル | 本タイトル | 作者 |
YL45 | もものかんづめ | さくら ももこ |
YL45 | パフィン島の灯台守 | マイケル・モーパーゴ |
2025年6月、ヨンデミーは中学受験に特化した進学塾「浜学園」と共同で発表した声明が注目を集めました。
その中で、中学受験に必要な“読む力”の到達基準として、「小4の間にヨンデミーレベル45を目指す」という新たな指標が示されたのです。
ヨンデミーレベル45の本がどの程度の難易度なのか気になる方は、上記の一覧を参考にしてみてください。
ヨンデミー代表の笹沼氏は、「ヨンデミーレベル45は、ナルニア王国やモモの難易度に相当する」と発表しており、実際に『ナルニア国ものがたり』はYL44、『モモ』はYL46と位置づけられています。
中学受験を視野に入れている保護者の方は、ぜひこの指標を一つの目安にしてみてくださいね。
ヨンデミーレベルについてまとめ
- ヨンデミーレベルとは、児童書の難しさを数値化したヨンデミー独自の指標
- ヨンデミーレベルの最高値はYL70で、大人向けの文庫本レベルに相当
- レベル10程度から段階的に本が分類され、子どもの読書力に合わせて選書される
- YL45は中学受験にも活用できる指標として注目されている
上記のような内容をお届けしました。
ヨンデミーレベルを活用すれば、お子さんにぴったりな本を見つけやすくなり、読書力の向上にもつながります。
まずはお子さんの読書レベルをチェックして、成長に合った本選びをスタートしてみてくださいね!
ヨンデミー公式サイトは以下のリンクからご覧になれます。